コラム

 公開日: 2012-06-14 

謎がいっぱい?! 東洋医学 ≪秋ナスは嫁に食わすな?!≫・・・その5

今回は、陰陽による東洋医学的食事療法についてお話しします。

【食べ物の陰陽】
基本的に、動物性食品は陽性。植物性食品は陰性。
植物性のものの中で、寒い地域で育つものは陽。暑い地域で育つものが陰。
背の低いもの、根っこは陽(太陽を嫌う)。背が高く成長が早いものや葉っぱは陰(太陽を求める)。
これは、陰は陽を好み、陽は陰を好む。陽と陽は反発し、陰と陰は反発するという陰陽の性質からきている。
形は、丸いのが陽。細長いのが陰。
色は、赤やオレンジや黄色が陽。白や緑や紫は陰。(虹の色の赤に近い方が陽、紫に近い方が陰)
水分が多いものは陰。少ないものが陽。
ナトリウムが多いものは陽(肉)。カリウムが多いものは陰(果物や野菜)

【料理】
料理とは、東洋医学的に言うと、人間の知恵で食材の本質的な陰陽を変換して、人間が食するのに適した陰陽のバランスに調整する方法。
例えば、火にかけたり、日干しにしたり、(注)時間をかけたり、塩漬けにしたりは陽の力を加える事。時間をかけて発酵させた味噌や醤油は陽。
(注)時間と空間を陰陽に比較すると時間が陽、空間は陰


○諺「秋茄子は嫁に食わすな」・・・本当の意味は?
秋茄子は美味しいので嫁に食わすのはもったいない。という説もありますが、本当の意味は、秋茄子は陰性が強いので、嫁が食べると身体が冷えて、生理不順や婦人病の原因となったり、流産の危険があるから食べないほうがよいということなのです。
(秋茄子は夏の陽の力に逆らって育ち、また色も紫で陰の特徴が多い)

○こういう笑える言い伝えもなかにはあります。
肉食中心の人(肉食動物)・・・攻撃的・・・にく(肉)たらしい人
野菜中心の人(草食動物)・・・防御的・・・やさ(野菜)しい人

○「よく噛んで食べろ」の本当の意味は?
噛む行為は陽の力(求心力)であり、食物を陽性化する。また、噛むことで唾液の分泌が盛んになる。唾液は腎に属し、腎は先天の原気の源である。(東洋医学の考え方)

○昔から病人食として体調不良のときによく食べられていた“オムスビ”。美味しいのはなぜ?
オムスビを作る際に陽の力が入る(両手でむすぶ)。また、左右の手のひらのツボより (注)“気”のエネルギーが放出される。
(注)“気”のお話は次回にわかりやすく説明します。


人間は動物(陽)なので、基本的には植物(陰)を取るのが陰陽バランスが良い。
更に、穀物5 : 野菜のおかず2 : 動物性のおかず1 の割合がベストとされています。
これには、人間の歯の形が関係しているという説があります。犬や猫には、動物性のものを食べる歯(とがった歯・犬歯)が生えています。ゆえに、人間の残り物を与えると早死にするのは当然のこと。馬や牛は、あんなに早く走ったり力が強いのに、ベジタリアンです。肉を食べないと力が出ないというのは真っ赤なうそということになります。


東洋医学には、ずいぶん昔から、「陰陽のバランスをとる」という意味の言葉があります。
〇身土不二(しんどふじ)
身体と住んでいる土地は二つにあらず。その土地のものをその時期にとりましょう。例えば、寒い冬に南方で取れるパイナップルや、夏に取れるトマトを食べ過ぎると、体が冷えて陰性になりすぎ、体調を崩すことになります。

〇一物全体
動物なら頭から尻尾まで、植物なら葉っぱから皮や根っこまで食べると、自然に陰陽の調和が取れているものを食べることになります。
動物や魚の全体を食べるということは、小動物や小魚を食べると良いということです。当然、主食も白米より玄米が良いのです。


また、人間には、もともと陰陽のバランスを調整する力(自然治癒力)があります。例えば、陰性の酒を飲んだのに身体が熱くなったり、顔が赤くなったり、陽気になったりするのは、陰性の酒を取ったために、身体の中の陽分が対抗して騒いでいるから。酒を飲みすぎると、対抗する陽が燃料切れになり、身体が冷えて二日酔いになる。
酒(アルコール)が陰性である特徴・・・揮発性が強く、発火する。(遠心拡散するのは陰の力)

〇味の陰陽
陽から陰への順に、渋い→苦い→塩辛い→甘い(でんぷんの甘味)→酸っぱい→辛い→えぐい。酒は辛いに属す(香辛料と同じ)。

〇顔の表情
塩を取ると、口がしまる(陽)。辛いものや甘いものをとると、口が開く(陰)。


ここで、“呼吸”について少し。
〇酸素は陰。二酸化炭素は陽。
動物は、酸素を吸って二酸化炭素を出す。動物は陽(体温高く、赤い血液、動く)。酸素は軽い(陰気は上る)。
植物は、二酸化炭素を吸って酸素を出す。植物は陰(体温低く、動かない)。二酸化炭素は重い(陽気は下る)。

そこで、呼吸の際の血液の流れを、陰陽で分析してみると面白い。
先ず、心臓に陽の力(収縮力)を加えると、そこに流れる血液が陽性になり、肺に行って、陰の酸素と引っ付き、動脈を通って遠心的に進む。そして末端まで行き、陽の力がなくなり陰になると、今度は陽の二酸化炭素と引っ付き、肺に帰り、体外に放出する。
(※陰と陽は引き合い、陽と陽・陰と陰は反発する)

この記事を書いたプロ

おざき鍼灸

あん摩マッサージ指圧師 尾崎敏浩

愛媛県松山市祝谷町1丁目5-4-601 (*事務所での施術は行っていません) [地図]
TEL:089-921-2983

  • 問い合わせ

このコラムを読んでよかったと思ったら、クリックしてください。

「よかった」ボタンをクリックして、あなたがいいと思ったコラムを評価しましょう。

2
<< 前のコラム 次のコラム >>
最近投稿されたコラムを読む
 
このプロの紹介記事
尾崎敏浩 おざきとしひろ

鍼灸マッサージの訪問治療いたします。(1/3)

 体が痛いとき、体調が優れないとき、「自宅で鍼(はり)やマッサージをしてもらえたら」…そう思ったことはありませんか。そんな患者さんの希望に応えてくれるのが、おざき鍼灸(しんきゅう)の尾崎敏浩さん。在宅訪問専門で鍼灸マッサージ治療を行ってい...

尾崎敏浩プロに相談してみよう!

愛媛新聞社 マイベストプロ

医院名 : おざき鍼灸
住所 : 愛媛県松山市祝谷町1丁目5-4-601 [地図]
(*事務所での施術は行っていません)
TEL : 089-921-2983

プロへのお問い合わせ

マイベストプロを見たと言うとスムーズです

089-921-2983

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

尾崎敏浩(おざきとしひろ)

おざき鍼灸

アクセスマップ

このプロにメールで問い合わせる
プロのおすすめコラム
ご報告♪ 「認定訪問マッサージ師」 取得!
イメージ

この度、「認定訪問マッサージ師」の資格を取得しました。昨年から受講しておりました、マッサージのスキルアッ...

謎がいっぱい?! 東洋医学 ≪お灸(やいと)のお話≫・・・その7

『お灸(やいと)』治療は、昔から、家庭内でも盛んに、また日常的に行われていました。江戸時代には、“足三里”・...

謎がいっぱい?! 東洋医学 ≪あんまとマッサージは違うの?≫・・・ その6

一般的に、“あんま”と“マッサージ”は同じものであると認識されがちですが、実は、全く違う施術なのです。では、簡...

謎がいっぱい?! 東洋医学 ≪猫は陰?陽?≫・・・その4

今回は、動物と植物の陰陽についてお話しします。前回、動物は陽で、植物は陰であると説明しましたが、陽である動...

謎がいっぱい?! 東洋医学 ≪自然界の陰陽≫・・・その3

今回は、自然界の陰陽について少しだけお話しします。色や光(電磁波)を陰陽にあてはめると、可視光線(赤・燈...

コラム一覧を見る

スマホで見る

モバイルQRコード このプロの紹介ページはスマートフォンでもご覧いただけます。 バーコード読み取り機能で、左の二次元バーコードを読み取ってください。

ページの先頭へ