コラム

 公開日: 2011-03-23 

震災ボランティアの思い出 / それぞれにできること ・・・ / 経営コンサルタントとして

東日本大震災も少しづつではあるが、落ちついてきている。
復興に向けての復旧が本格的に開始されつつある。

16年前の神戸の震災にボランティアで行った記憶がよみがえる。
震災から2日後に親族が住む神戸に水と食料を持って出かけた。
そこで見たものは、TVの画面よりはるかに衝撃的であった。

人工島は液状化現象で、道路一面が田んぼのような状態。
普通の道路を鉄製のブルトーザーが走っている光景。

地元に帰り、義援金にも効果はあるが、
自分たちに何かができないかということで、
被災地のボランティアに行くことになった。

行くなら・・・
自分たちの力を最大限に効果的に出せるものは何か?
被災地の人々が、今何に困っているか?

答えは・・・
お風呂と温かい食べ物。

有志を募った。
週末週末に神戸の御影に出かけた。
最初は人数が40名、大型トラック20台で出かけた。

風呂を設置するための小屋や道具を運び設置をするために・・・

いろんな温かいエピソードがあった。
8トンの散水車に11トンの水を積んだ。
積載オーバーである。

知り合いの警察署の警察官に聞いた、
「これは過積載で捕まりますかね?」
警察官は、
「救援物資を運んでいる、しかも大切な水を、それを取り締まる警察官などいない。」
そう言って、被災地のために頑張ってきてくださいと・・・

また、フェリー乗り場では(神戸の陸路が壊滅状態であったので)
トラックに積んでいたガスボンベが許容量以上であった。
50キロのボンベを20本も30本もトラックに積んでいたのだ。

トラック20台に・・・
緊急車両、救援物資輸送、そう書かれている。
フェリー会社の職員が聞いてくる。
「こんなにたくさんのガスボンベは違反なのですが、何に使用されるのですか?」
こちらのリーダーも、
「神戸の御影で仮設の風呂を作り、風呂を提供するのに持って行きます。」

フェリー乗り場の職員が・・・
「毛布は持っていませんか?」
「見なかったことにしますので、毛布で隠していただけませんか?」
そういう答えがかえってきた。

指示に従った。
フェリーに乗り込む時にその職員が・・・
「寒い中、ご苦労さんです。」
「被災地の人もきっと喜ばれると思いますので、頑張ってきてください。」
そう送り出していただいた。

神戸にわたった。
震災が起きて、まだ1週間である。
真っ暗な上に、道が通れない、その上に地の利がない。
トラック20台が右往左往である。
パトカーに止められた。
積載オーバーのトラックに、荷台の荷物の寸法違反のトラックである。

警察官に・・・
風呂と炊き出しに御影というところに行くのだが、道がわからず困っているという説明をした。
深夜に到着をして、明け方から風呂に入れてあげたいのだがと説明をした。
事情を理解してくれた。

私たちのパトカーについてきてください。
そう言い、回転灯を回しながら先導をしてくれた。
目的地まで案内をしてくれて、別れ際に警察官が、
「寒い中、四国からお疲れさまです。」
「きっとこの避難所の方は喜ばれると思います。」
「感謝いたします。」
そう挨拶をして任務に戻っていった。

みんなが助け合う。
誰かをサポートする。
そんなことを感じた。

そこからは、深夜の寒い中、
建設業界の人間が仮設風呂の設営である。
炊き出しの準備もあわせて始まっていく。

震災から1週間。
初めてのお風呂である。
朝から100人を超える順番待ちである。

女性の方にも、子ども連れの方にも、申し訳なかったが、
「1組、10分の制限時間でお願いします。」
そうアナウンスするしかない。
一人でも多くの人に風呂に入ってもらうために・・・

風呂から出てきたおばあちゃんもお母さんも・・・
「本当にありがとうございました。」
「生き返ったような気持ちです。」
そうみんながお礼を言ってくれた。

行った自分たちも、本当に来てよかったと思える瞬間であった。
それから2ヶ月間、週末週末に神戸の御影に出向いた。

若かったかもしれない。
今、そこまでのエネルギーと体力はないかもしれない。

余談だが・・・
初めて御影に行ったときに、西宮まで水をいただきに行った時に、
私が乗っていった大型の散水車(給水車)を西宮市の職員が見て、
ボランティア作業の場所まで来て、私と給水車だけ残ってくれないか?
自衛隊と市の車だけでは給水が間に合わないので、残って手伝ってほしいと頼まれた。

確かにその気持ちもわかると思った。
給水車と言っても、どの車も2トンや3トン程度しか載らないのだから・・・
仕事上、どうしても必要だったので、事情を説明をしてお断りをしたが・・・

今の被災地も・・・
震災から10日余りである。
本当にお風呂に入りたいような時期だと思う。

衣食住が先である。
どうしても風呂は後回しになる。
それは仕方のないことである。

お風呂で温まる。
そのことで気持ちが豊かになる。
神戸の被災地に行って、私は現場でそう感じた。

今度は・・・
経営コンサルタントとして、有志達と無料経営相談を計画している。
銀行交渉や計画書をお手伝いしようと思っている。

できれば・・・
5月のゴールデンウイーク明けには被災地に行きたいが・・・

16年も前の昔の思い出を・・・
少し思い出してみました。

この記事を書いたプロ

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経営コンサルタント 網師本大地

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