コラム

 公開日: 2011-05-29 

会計士の選び方 / ダメな税理士の見分け方 / 経営相談 / 判断基準 / チェックリスト

変なタイトルですが・・・

経営コンサルタントなる仕事をしていると、顧問先や相談者から、いろんな決算書を見せていただく。
何十種類、何百種類という決算書を見せてきていただいた。
そこにはいろんな個性があり、いろんなテクニックがあり、感心させられることもあった。

不思議な決算書も多く見てきた。
去年に手書きの決算書も見せていただいた。・・・これには、本当にビックリした。。。

税金は一緒だからと、損失や特損を営業利益の上で処理をしている決算書も見た。
これには、本当に呆れてしまった。
税務署OBのおじいちゃん先生であったが、税金は一緒でも、銀行の評点は雲泥の差になるのだが・・・
サービス業なんだけど、顧客に目を向けず、税務署に目を向けているという、悲しい決算書である。

税理士事務所というのは、一度顧問になってなっていただくと、そうそうなかなか変われない。
比較のしようもないし、税理士事務所の実力差など、会社側ではわからない。

経営コンサルタントに経営相談をする社長さんや奥さんは、
顧問の税理士事務所に不満を持っているケースがよくある。

TKCのスローガンでは・・・
税理士事務所は企業のホームドクターであれ!
そういう存在の税理士事務所を目指しなさいと言っている。

顧問の税理士事務所に不満をもたれれている中小企業さんも多いと思うので、
今まで私が経験してきた企業の再生現場で感じた独断と偏見で、
税理士事務所を選ぶ時や辞める時の判断基準となるチェックリストを公開させていただきます。

講演を聞かれた方は・・・
ご存じの方もいるとは思いますが・・・

1、税理士業務の顧問料が高い。
コンサルタント業務や年次の経営計画書の作成などの付加価値業務の質の高いサービスがあって顧問料が高いことを言っているのではなく、記帳業務などの同程度の内容なのにどう考えても同規模の会社より高い。
そう感じている場合である・・・

2、おじいちゃん税理士
ただ偉そうで、いつも上から目線で偉そうに喋り、最近の税制なども全く知らない。
税理士会や経済団体などの地位や役職だけが唯一の自慢の先生。

先日、顧問先と訪れた地域の税理士会の会長さんなど、
「実るほど、頭を下げる稲穂」そんな立派な年配の先生であった。
いろんなことを知ろうと、次から次に質問をされ、どんな話にも耳を傾け、
最後には「また、お力を借りることがあるかもしれませんので、その時はよろしくお願いいたします。」
そんな風に語りかけられました。
こうなると、こちら側が完全に脱帽です。

3、OB税理士(税務署のOB)
税務署の勤続年数によって税理士資格をいただいた税理士先生。
誤解を招くとよくないが、私の交際のあるOB先生でも立派な先生はたくさんいる。
良い先生の割合が少ないということだけである。

サラ金や友達までカネを借りて破産したような会社の顧問税理士は10社中9社までOB税理士さんであった。T事務所とかS事務所は残念な事務所であったな・・・
税務署や税金ということには興味もあり知識もあるが、会計業務には興味がない先生が多いように感じる。

役所=偉い=御上、そんな上から目線の方が多い。
私が仲良くしているOB税理士の先生は、とてもとても役所上がりには見えないのだが・・・
不思議なことだが、仲良し飲み友達の税理士先生は税務署のOBでY本先生ある。

4、お坊ちゃん税理士(2代目、3代目)
お父さんが税務署のOBで、自分はダブルスクールで税理士資格を習得した。
しかも、サラリーマンの勤務経験も他の税理士事務所で修行の経験もない。
帰ってきてからは、JCやゴルフや夜の遊びに大忙し、税務・会計のことの実務はわからない。

これだけ揃えばつける薬はないが・・・
よっぽど立派な番頭さんがいなければ、将来は消えていく事務所である。

5、決算書が読みにくい
税務署や税理士さんには理解しやすいのかもしれないが、会社側から見ると読みにくい決算書はある。

もしくはいい加減な決算処理である。(1円まで数字を合わせることを立派と言っているわけではない)
なんでも雑工事、なんでも雑費用、合わない数字は貸付金、そんないい加減さを言っているのである。

営業利益や経常利益の上にこの科目があれば・・・
銀行の評価が全然変わるのになあ? という残念な決算書も多く存在する。
税金の額は同じでも、銀行の見る目が変わるのでは、その決算書の価値は大きく半減してしまう。

6、話がわからない。
カタカナや横文字や専門用語で社長さんや奥さんに話をする。
自分が意味を理解していないので、日本語で話をしたり、わかりやすくは説明できない。

わからない言葉で説明されたら「それは、どういう意味ですか?」そう聞いてみるといい。
「それはですね・・・」そう言いながら、内容の説明ができる先生は本物である。
なぜなら、同じ目線の高さで会話ができるということである。

7、覚書や一筆を求める
決算書の処理などで赤字を回避したい場合などに、黒字化のための修正をお願いすると、
税理士先生の保身のために一筆や覚書を会社に求める先生。

なにかあった時には自分には責任がないですよ、自分は知りませんよ、そう言うならば・・・
そんなことまで顧問先に求めるのであれば、顧問を退任すればいいのである。

顧問先は失いたくない、顧問料はいただきたい、けれど自分に火の粉はかからないでほしい。。。
不思議なのは、こういうスタンスの税理士事務所は顧問先を、なぜだか減らしている。

8、経営のアドバイスができない。
数字を1円まで合わせる、勘定科目の処理にこだわる、税務署だけを気にする。
けれど、経営相談にはまったく答えてくれない、経営指導もまったくしてくれない。

ドクターであるなら、時には厳しい言葉も発し、廃業や破産の話もしなければならない。
見ているだけ、聞いているだけ、そんな税理士先生は顧問にしておく必要はない。

9、プライドが高い/とにかく偉そう
上から下に顧問先に接する。本当の自信がないから、とにかく偉そうに知識を振りかざす。
知らないと言えないから、知らないことでも適当にウソのアドバイスや返事をする。

頭は賢いがバカな先生ほど、一般的に知られていない専門用語を使うのが大好きである。
良い先生は、たとえ話などで話をしてくれて、顧問先にわかりやすくしようとしてくれる。
S先生なんか、プライド高く、こんな感じで、いつも冷めた嫌な印象がある。

10、事務所の職員が頻繁に辞める。
2年か3年したら、事務所の職員の半分は顔ぶれが変わっている。
自社の担当が2~3年に1回は辞める。

こういう事務所はダメである。
税理士先生に経営者として人をつかうセンスや人間性がないのである。
こんな先生が経営のアドバイスなどできる筈はない。

11、年に1回しか顧問先に来ない。
決算書を担当者が作った時に、税理士先生に税理士事務所で、年に一度だけ会う。
担当者も年に数回しか会社に来ない。

こんなサービス体制の事務所は辞めたほうがいい。
先生が2~3か月に一度、担当者が毎月、訪問して月次試算表を渡して説明してくれる事務所もたくさんある。
税理士事務所は大競争時代である。
付加価値も備えたサービスを提供している、若手の税理士事務所の先生は多く存在する。

12、税務署の対応だけが仕事だと思っている。
税務署の立ち入りだけが仕事だと思っている税理士事務所の大先生。
税務署に顔が効くことだけが自慢である。

恐れることはない。
日本中の中小企業の8割か9割が赤字である。
隠してあるようなお金や利益はどこにもないのである。
税務署がやってきても、持って帰れるお土産など無いのである。


これが・・・
私が、今までの企業再生や破産の現場で見てきて感じた・・・
ダメ税理士の判断基準である。

12個の項目の中で・・・

3分の1以上該当したならば、どこかで良い先生の情報を聞いたなら、
そのチャンスにどこかの税理士事務所に替わったらいいと思う。

半分以上該当したならば、1~2年くらいには遅くとも顧問税理士を変更した方がいいと思う。

3分の2以上も該当したならば、即断即決である。
明日にでも顧問税理士を替わった方がいいと思う。

独断と偏見です。
数々の修羅場の事業再生や企業再生の経験からの判断基準です。
潰れていった破産会社と税理士事務所と顧問先を見て聞いてきた判断基準です。

間違っているかもしれません。
反対の意見もあるかもわかりません。

建設会社の経営者の方で、中小企業の社長さんで、
どうも顧問税理士との関係がしっくりとこないという場合は、
一つの参考材料としていただけたらと思います。

この記事を書いたプロ

DSKプランニング [ホームページ]

経営コンサルタント 網師本大地

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